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山暮らし体験レポート 永住利用

道具はナタ鎌一本!木箱に住みながら山林を開拓中!

 
2年前(2016年)に赤磐市にある山林を購入。愛媛の大学を出てまもなく山林生活に突入し、現在土地の開拓に汗を流しているという古野様。日々どんな暮らしをしているのか取材させていただきました。

◆この暮らしをしたいと思ったきっかけは?
もともと僕は医者を志していたんですが、西洋医学について詳しく知っていくと西洋医学のあり方に疑問を感じるようになりました。そんな高校時代に福岡正信さんの「わら一本の革命」という本に出会ったんです。(「わら一本の革命」:自然農法について書かれた本)この本に衝撃を受けたのが、僕がこういう方向性で生きていく大きなきっかけになりました。この本の影響で大学は農学部に入りました。

◆この暮らしでやりたかったことは?
自給自足的な生活です。「わら一本の革命」に書いてある自然農法の考え方で畑をやりはじめました。耕さない自然のままの土の状態が理想なのですが、畑をやりはじめてすぐにイノシシに荒らされてしまいました。それで一度はやる気がなくなってしまったんですが、最近また再開しました。米と麦、あと少しの野菜があればなんとか生きていけると思っています。

◆どうして岡山だったんですか?
実家は富山にあるんですが、父が転勤族でこれまでいろんな土地で暮らしてきたので、どこでもよかったんです。とくに岡山がいいというわけでもなく、安い土地を探していたら、たまたま自然と暮らすさんのホームページを見つけたんです。

◆今はどこに住んでいるんですか?
(道路脇の木箱を指さして)ここです。以前は少し向こうの山の中に、ホームセンターで売っている簡単な小屋のキットを業者に手伝ってもらって1日で建ててそこに住んでいたのですが、土地の図面をよく確認してみたらどうもその場所が自分の敷地ではないような気がしてきて、自分で解体したんです。いま住んでいるところはその小屋の材料の一部を使って自分で作りました。これは仮の住まいで、ゆくゆくはちゃんとしたものを作るつもりです。

道路脇のこの木箱が現在の住居

道端にポストも設置している

◆現在開拓中ですか?
はじめはもっとうっそうとして薄暗かったんですが、下草を刈ったり木を切ったりして日が入るようになってきました。チェンソーを使えば早いんでしょうが、自分は何も経験がないので危険だと思って使っていません。木はすべてナタ鎌で切っています。これは草も刈れるし木も切れるしとても便利なんですよ。太い木は切るのが大変なので残しています。のこぎりも使ってみましたが、思いのほか体力を消耗するので使わなくなってしまいました。

開拓中の山林

草刈りから木の伐採まですべてをこれ一本で行う

◆電気・ガス・水は?
以前はソーラー発電をやっていたこともあるんですが、ケータイを使わなくなって電気がいらなくなったのでやめてしまいました。食事はもらってきた廃材や薪を拾ってたき火で調理しています。水はちょっと歩いて行ったところに綺麗な水が汲めるところがあって、それをタンクに汲んできて使っています。身体もそこで水浴びして洗っています。

唯一使用している電気製品は電池式のランタン

炊事場

◆近隣との交流はありますか?
この土地を買ってはじめて来た日にテントをはって泊まったんですが、翌日の朝に警察が来たんですよ。近くの家の方が不審に思って通報したそうです(笑)。集落の世話役の方には挨拶はすませていたんですが、まだほかの方には伝わってなかったみたいです。今では近隣の方たちとは交流があります。畑も貸りているし、ほかにも自転車を貸してもらったり廃材をもらったりといろいろとお世話になっています。

◆この暮らしで大変なことは?
蚊が多くて大変です。雨のあとは最悪です。何十匹の蚊に囲まれることもあります。寝床にしているところはいくらでも蚊が入ってくるんですよ。あと湿気が多いのも困っています。雨が続くと床も湿気てくるんですよ。もっと木を切れば風通しがよくなって、日当りもよくなれば蚊も湿気も少なくなると思うんですけどね。

◆今後の計画は?
ある程度まで木を切り終わったら、土を掘って住居を作る場所の土地の造成をするつもりです。住居は造成して出てきた土を使ってコブハウスを作る予定です。(コブハウス:砂とワラを混ぜた粘土で作った家)果樹やその他いろんな種類の木を植えたり、畑ももっと充実させていきたいです。

近隣の方に借りている畑

開拓後の山林に植える予定の果樹の苗がたくさん

◆山暮らしをしたい人に伝えたいことは?
大変なことはいっぱい出てきますが、それでもめげずにやっていれば状況が変わってくるので、続けていくことが大事だと思います。

※編集後記※
自然農法の本との出会いが自然の中での暮らしをはじめるきっかけになったという古野さん。草の刈り方や理想的な土の状態など、自然農法の話をいろいろと聞かせてくれました。道路脇の木の箱に住んでいるという話を聞いた時、とても驚きました。おまけに山に住みながら移動手段は徒歩か自転車だけだったりと、25歳という若さでとてもシンプルで面白い暮らしをされていました。現在土地の開拓中で発展途上の段階なので、これからが楽しみです。(2018年9月取材)

 

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