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ご近所の人たちと気兼ねない交流をしています
永住田舎暮らし
加藤さんご夫妻   岡山市といっても、瀬戸内市寄りに位置する加藤さん宅は、市街の喧騒から離れたのどかな郷にあります。
 牛窓にも海水浴場もちょっとしたドライブで行け、日常の買い物も西大寺の駅前まで5~6分で行ける利便性の良い地域です。移住して半年が過ぎ、どんな風に暮らしておられるのでしょうか。お話を伺ってみました。

田舎暮らしは自然のなりゆき 
そして近所の方との気さくな付き合いがうれしい

菜園の芽のようすを見る
日当たり良いお庭にて:インゲン豆の発芽を待ちわびる

田舎暮らしをしたいなと思うようになったきっかけは何ですか?
 私の考えなんですけど、科学文明社会って一種の破滅方向に向かっていますよね。
まあ、社会が発達していくことには違いはないんだろうけど、今の日本の成り立ちから言うと、まず年寄りが食べていけない、などということからしても、今までの自分の考え方を変えなきゃいけないだろうなあと思うようになったんです。
 だって日本って非常に住みにくい国ですよね。
私、若いときむちゃくちゃ稼いで、そのときたくさん税金を払ったんです。そして年取ってきて収入が減っても税金を払い続けている・・・
 非常に暮らしにくいと思うこともあって、考え方や住まい方をちょっと変えようかなあということが田舎暮らしへのきっかけといえばそうですね。

奥様はいかがですか?

 私はそんなに田舎暮らしっていうのに思い入れはなく、彼といっしょに来ただけなんですよ。(笑)

田舎に住まわれるのは初めてですか?
 祖父母が田舎に居たので、夏休みとか冬休みとかに遊びに行ったり、田舎の暮らしには触れていましたね。
 子どものころもどちらかというと田舎でしたね。何もないところ、原っぱとか田んぼのあるところでした。それが、だんだん都会になって来ちゃったんですねえ・・・。


この家を最初ご覧になられて、何か田舎暮らしでやりたいことのイメージなど湧きましたか?
 そんなのはなかったなあ。とりあえず家を探さなきゃという、それが一番だったから。でも、ここを見つけて、引っ越してきて、近所の人が気安く声をかけてくれたのがうれしかったですね。


まず、家の修理 
それから庭造りや菜園をしていきます

屋根を修理しています家の修理はスムーズにできてますか?
 今、屋根を修理中なんですが、もうすぐ終わると思いますよ。ブロック塀がこわれそうだったんで、そこの補強を近所の人が、見た目が悪いから直しておいてあげるよって・・・。
全部近所の人が大工さんを紹介してくださったり、解体などのお世話もしてくださったので随分助かりました。

それは良かったですねえ。
費用は予算内に収まりそうですか?

 う~ん、そんなでもないかな。まだ色々直したいんだけど、とりあえず「住めるだけで良し」っていう形にしているんです。
 ただ、本当に業者さんによって見積もりの幅が違いますから、そういう意味では一番低価格で済んだと思います。
 電気屋さんは自分で探したんです。私は、仕事の関係上でそういう相場がよく分かっていましたので、妥当なところを選ぶことが出来ました。

庭造りをするところから加藤さんの田舎暮らしの始まりですね
 今、来てもらっている左官さんに上土と堆肥をもらうことになっているんですよ。まだ、あちらの都合もあるので、あまり催促はできないんですがね。(笑)
 棚も、作ろうと思って材料をいただきました。でも、ジョイントがないからどうやってしようかな?

これはうれしい悩みですね。
 庭木も全然知らないから、近所の人がやっていてどこ切ったら良いの?って聞いて、ばさばさっと切ってみました。大きなサツキの木も適当に切ったから次、咲くかなって心配しています。

なるほど。では菜園はいかがですか?ご近所も畑づくりをされていますか?
 そうですね、周りは皆、元農家ですね。今、働きに出ていない人が、庭先で少し畑をやってるっていう形ですね。
じゃあ、田舎でよくある「おすそ分け」、採れたよ~~~っていただいたりするのでは?
 「採れたよ~~~」じゃなくって、「欲しかったら勝手に持って行って~~~」という話。(笑)

田舎に来て2人でいる時間が増えました
これからも仲良くボツボツと・・・

物価はいかがですか?加藤さんは名古屋から移住されたんですよね。
 物価はねえ、色々だよね。
大都会って安いのはむちゃくちゃ安い、高いのはむちゃくちゃ高い。
 このあたりは上と下の幅が少ないんですよね。
むちゃ高くないし、むちゃ安くないっていう。
私たちは名古屋の、下町の上辺。要は、金持ちがず~~~と上に住んでいて、ここから下が下町、いわゆる貧乏人の家があるっていう、境界あたりに住んでいたんですよ。
そういう所に居たんで、ここで特別に高いとか安いとかは思わないですねえ。

日常生活で自給生活しなかったら、田舎暮らしの思いとしては予算オーバーですか?
 ま、そういうことかな?でも自給するのって結構お金が掛かるんですよね。
肥料とか高いし、もうちょっと規模と糧があれば安くなるんだろうけど。へたすると買ってくるほうが安いってことになりかねない。
じゃあ、育てるのが愉しみと割り切って。自分で丹精込めた作物を、あ~おいしいって。
そう、そう、そう。

家の中にもぽかぽか陽だまりほかに、田舎暮らし半年で感じたことありますか?
 特にはないねえ・・・。
近所の人が親切で良かった・・・。
でも、それはどこへいっても同じでしょ。変な人も居れば良い人も居るっていうのは。

ここは田舎といっても利便性は良いですよね。買い物はどちらまで行かれますか?
 西大寺駅のすぐ近くまで行きます。
割と安くて何でも揃うショッピングセンターへ車で行きますね。
 この辺の人は、年寄りがバスで、高校生は自転車だね。
車がなかったら不便だね。
 近所の人で7人家族で、車を4~5台持っているご家族がありますねえ。お父さんが軽トラと自家用車、奥さんと子どもさんが通勤用の軽自動車をそれぞれ、みたいな・・・。
加藤さんとこは1台ですか?
はい。2人で一緒に移動します。(仲良しでいいじゃないですか!)そんなー!奥さん、どこ行くか分からんもん!ナビでも間違えとる人が、どうやって帰って来るんだ!(爆笑)

改めて、田舎暮らしはいかがですか?
 のんびりだね。
こっちに来るまでは、家の中でも会うことはなかったけれど(笑)
 まあ、良い点も悪い点もあるんだろうなあ。
畑して、たまに買い物して・・・のどかですよ。
今後ものんびりできそうですか?
 ・・・・わからないけどね。年金制度も崩壊してますよね。
年老いてから暮らし難い。先行きは思いやられますがね。

庭を眺める
「剪定はこれで良いのかなあ」「大きな樹だからねえ」と、お二人。
だんだん形になる楽しみがあふれていますね。
 
 自然体でご自分の考えを包み隠さず話してくださる加藤さんの横で、奥様が終始ニコニコと笑顔でおられたのが印象的でした。
 2~3日続いた寒波のときも、雪は降らなかったというこの地域。きっと春の訪れも加藤さん家に真っ先にやってくるのでしょうね。

取材日:10.01.16