| | 美作市は当社の所在位置から車で北に向かうこと約20分。梶並神社郷土自然保護地域と氷ノ山・後山・那岐山国定公園の間に位置するのどかな山あいの地域があります。 緑深い山々と清らかな流れ、またその流れに沿って形成された集落です。週末利用での田舎暮らしを始めて約2年というYさんご夫婦を訪ねてみました。
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中仙道の民宿やクラインガルテンなどを見て 「田舎って良いなあ」と思いました
 和に似合う風合いのテーブルとイス |  自在鉤とソファと建具が見事に調和 |
田舎暮らしを思い始めたきっかけをおしえてください まだ今、仕事をしているんですが55歳で退職は一応しているんです。区切りがついたところで、海外や日本のあちらこちらに行きました。そんな中で「中仙道を歩いてみよう」と、行ったんですね。それで古民家の民宿に泊まったんです。まあ、そんなにすごい古民家じゃなかったんで、「ああ、こんな風な家で民宿みたいなものができるんだ」と思いました。
そのときの民宿や、クラインガルテンなど、そういうのを見て「田舎って良いねんな」と思うようになりました。
で、色々インターネットで調べていくと『自然と暮らす』さんのホームページに当たり、『岡山が良いな』ってことになったんです。 兵庫県も良いなと思ったんですけど、兵庫県は価格がちょっと高いので止めました。要件としては山が欲しかったんですね。山と古民家があるという物件。厳密に言えばこの家は古民家ではないんやけどね。
でも、雰囲気はすごく持っている家ですよね。 そう。雰囲気はとってもあります。古民家って大正時代からできてるような建物を指すので、この家は厳密には違うけどまあ、こういう佇まいが良いと思います。 こういう手を加えれば使える家が残された地域。限界集落という形で非常に増えてきていますよね。 これは日本の文化としてもったいないと思って、そんな若くはないけども私が少しは再生することで里山の保全であるとか、そういうことができるのではないかと思っています。
古民家とは、古いという字があるけども、決して古いとは思わない。今の感覚を取り入れれば非常に新しいと思っています。(こうやって暮らしていると)その部分がいっぱい見えてきます。 まず周囲には自然がいっぱいあります。今、温暖化が懸念され色々取り上げられているけれど、田舎には自然がいっぱいあります。 農村とは不便である、田舎とは不便であるとも言われますね。 でも今、不便とは言ってもこんな田舎でもインターネットは通じています。だから情報とかそういうのはなんら支障はない。 田舎の家は住みにくいとも思われていますね。私なりの感覚で言えば住みにくいとは一概には言えないと思います。 現代建築を見てもそうです。住みやすいかと言えば、住みやすいとは言い難い非合理的な部分がたくさんあります。だけど新しい! 『古民家は古い』だけど発想を変えれば非常に現代にマッチするものなんです。 日本の法隆寺までとはいかないですけどね。 そういう「新しい、残さなければいけない部分」だろうな、ということでこの家を選んでみたんです。
 屋根裏もすてきに変身 |  燻製の機械も作りました |  倉庫!なのに絵になります |
古民家を自分に馴染むように 改善していく魅力 Yさんは今神戸市須磨区に住まわれていますが、こちらは気候的にはいかがですか? ここ2~3日急な冷え込みで私たちも震え上がってしまいましたが。 寒いことは寒いんですけれど・・・・2年前の12月に購入したころ。最初に泊ったとき寒いというものを通り越して凍え死にしそうでした(笑い) まだ手を入れていなかったので、汚なかったし、う~~~と思ったけど、寝袋持って来て泊まったんですね。 今は少しずつ改善してきて、たとえば屋根裏の物置みたいなスペースを寝室にしたり、床を張ったりして居心地良くなりました。 自分に馴染むように改善していくのが当然なんですよね! そう、そう。自分の感覚で、住みやすく、愛着が湧くように!塀のところも朽ちていたんですが、ホームセンターでヒノキの板を買って着て、カンナをかけて直しました。ここかしこ全部きれいに拭いたり障子も張り替えたりしましたねえ。
徐徐に自分の家になっていくんですね。 ひとが見たら「な~んだ」って思われるかも知れませんが、自分で作っていってるから、自分としては愛着が持てます。 最初見たときこの家はイメージどおりの家でしたか? 深い専門的知識はないけど感覚的に良いな・・・と思いました。骨組みがしっかりしていたのと、屋根裏やず~っと天井を見たらはずれていたとこもありましたけど、自分で直せるなと思いましたので。
2年でどれくらいのできあがりですか? 家そのものは50%、55%です。もう少し時間をかけてもっと改善していきたいですね。 今は山を整備中 そして家を作ります! 実は今の時期は、山に行っているんですよ。 生え放題ほったらかしの竹林があるので、こちらを整備をしていっています。むやみに生えている部分を切りまくってちょっときれいにしてみたんだけど・・・。
春になって山の芽吹く時期が楽しみですね。 そして、山の最終目的はそこに家を造ろうかなって思っているんですよ。簡単なツリーハウス。 でも、それに見合う木が見つからないのでそれを利用したテラスハウスを。木の上ではないのですが、単管で骨組みを作ってその上に家を造ってみようかなと・・・思っています。
それは、愉しそうですね! あ~、しんどいねんけどね。(笑)
ピザ窯も作られたんですよね。ピザパーティーなどをされましたか? ああ、1回だけやりましたね。窯は完全にはできてないけど、一応焼けるようには作りました。 なんせ、この中におったらいろんなことをイメージしていくんでね 燻製もできるなあとか・・・。
週末利用でこれだけのものを作っていくのはすごいペースが早いですよね。 今、ほぼ週1回の割合で来ているんですが、1~2日で帰っていきます。 夏休み時期には5泊とか6泊くらいできますが・・・。 一応計画は立てて・・・、初めの頃はぜったいここまでしなきゃいけないみたいな目標を立てていたもんですから、もう、しんどいですよ。(笑い) 午前中は外やって、午後から家の中、雨降っても家の中でできることなどやって、夜中1時くらいまでかかったりとか・・・。 昔の家は湿気が家を傷めるでしょ。湿気対策を完全にしたいのと、昔の佇まいを残しながら今の要素を取り入れた家造りをやっていこうと思っています。  あずまやとピザ窯のようす |  ほかにもいろいろ改善しています | 愛犬レオンも田舎へ行くときは準備のときから喜んでいるのだそうです。奥様も作業のお手伝いと、できばえの批評係り。「夏は家の前にホタルがたくさん飛んでそれはきれいでしたよ」と、ニコニコと話してくださいました。また「今日はお昼から大茅スキー場(旧西粟倉に位置しますが、ちくさ高原スキー場と近い)に行くんですよ」と、田舎暮らしを充分愉しまれているようすでした。
取材日:10.01.17 |